電源側のラインであればそこに絶縁不良が発生すれば停電しない限り漏電は継続する。連続した漏電である。
しかし手元スイッチから先、コンセントの先では漏電をはその機器の使用中に限られる。言うなれば連続では無いという点で間欠漏電ということになる。
しかし、原因箇所の探査という面ら見れば、漏電の継続時間が短くそして間隔が長い場合が問題になる。ここではこの探査しにくい場合の対処法について取り上げる。
発生原因
簡単に言えば、不良箇所が電源に接続されたときに漏電が発生し、これが切り離されれば漏電はなくなる。
問題はこの接続や切り離しが何によってどのようにされるかにかかってくる。
単純な接点の二次側であればシーケンスから簡単に割出すことができる。
又、典型的なパターンであればその様な動きをする機械は限定され、原因箇所も限られてくる。
しかし、この様な事例は極めて限られる。
多くの場合、頻度が少ない、機械そのものが複雑な動作をしており、漏電をパターンとして掴むことができない場合が殆どである。
取組み
先ずは実態を知ること。通常はB種接地線で最初に検出されるはずであるが、
漏電の絶対値、発生のパターン(継続時間、発生の間隔(定期的か不定期か))、時刻に関係ありそうか。
漏電の調査全てについて言えることだが、その実態を正確に掴むことが絶対的な条件と言える。課題は
掴むべき実態がどの方向にあるのか?
を見極める事である。その事業所の業種、業務内容、設備の内容、従業員の設備に対する知識の度合、等広範囲にわたる。
同時に、或は前後するかもしれないが、どの分岐回路であるのかの判別。
これらの作業は漏電計によってスタートするが、発生頻度が少なく、間隔が長い場合には記録計も必要になる。
各論に関しては下記参考文献を参照されたい。
オーム社発行 電気と工事
昭和63年8月号
やっかいもの 間欠漏電 その正体と対処方法
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