※ 漏電測定用のクランプメーターは以前は純粋な0相分だけしか表示できなかった。 (所謂I0の測定)
しかしこれはコンデンサー成分による電流を含んでいるために、絶縁の状態からはかけ離れている場合が多い。(平常状態においてはコンデンサ成分の電流が大部分と言える)
そこでコンデンサ成分の電流をキャンセルする手法が考えられ、I0rメーターが商品化された。
クランプメーターのI0とI0rとで何がどう違うのか。理解した上で区別して使用しているのだろうか。
I0とI0r とで何がどう違うのか。その違いを管理にどのように活用しているのか。
I0rを使用するメリットは何なのか。
例えば、
- 不良漏電の原因箇所の探査が容易になる
- 危険な漏電の区別ができる。
等の実益があるのか
I0とI0r とでは測定値に違いが出るが、その数値の違いが管理に影響があるとすればその根拠は何か。具体的にどんな効果、有用性があるのか。
漏電は単純に数値が低ければ、それで良し。
露骨に云えば 低い数値が欲しい だけと違う?
ここ迄云うと暴論と言われるだろうが、この暴論を否定したいのであれば有用な例、活用例を示すべきであろう。 是非示して欲しい。
I0r で実態が判って安心したというのであれば、I0r が実態を表示していることをどの様な手法で確認したのかを問いたい。
メーカーの言分はデモ回路での結果でしかない。現実の設備で確認したとは言っていないのである。早い話、漏電は正弦波とはほど遠いのである。正弦波を前提にすることに無理がある。
更に一歩進めた方式として Igr 方式がある。
ここまで来ると理論的に絶縁抵抗そのものとなり、出てきた数値に異論を挟む余地はない。
しかし、設備、装置、それに管理を含めた実用性は如何なものだろうか。
平常時は不良ではないことは確認でき、安心できる。しかし、不良発生の場合の探査はどうする? Igr用の探査機であれば不良箇所を簡単につかむ事ができる?
平常時に状況を正確につかんでいたとしても、問題発生時に有用性を発揮できないのであれば、それは片手落ちというより本質的な有用性の議論のスタートに戻るのと違う?。
コメントを残す