漏電による感電

漏電していると感電すると恐れられているが、ズバリ言って漏電が原因で感電するのは、(経験的に言って)漏電の件数の0.1%をはるかに下回る。

管理する上においては、漏電が原因で感電するということがあると言う事は知っておく必要はあるが、

現実的に目の前で経験する感電は漏電とは無縁

と考えて支障は無い。

漏電が原因で感電するのは絶無ではないが、悪条件が重なった極めて限られた例でしかないということ

それでは、感電する実態はというと、電圧のかかっている部分(充電部分)に直接触ったか、さもなければ絶縁不良でアースの効いていない機器(この状態では機器は実質的に充電部分になっている。)に触れているのである。

多くの場合、機械類は接地されているので、漏電しても人と機械の間には電圧は生じなく、従って機械に触っても感電することはない。

これが保護接地のそもそもの目的である。

なぜこのことが断言できるかといえば、漏電が原因であれば、人が触れる前に漏電していることが必須であり、既に漏電遮断器が動作していなければならないのである。漏電遮断器ではなく、漏電警報器の場合にはすでに警報が出てなければならないのである。

感電する前に漏電遮断器が動作してないという事実は、感電した原因は漏電が原因では無いことを実証している。

感電した時点で漏電遮断器が動作する筈であるが、これは感電したために、人体を通して漏電が発生し、動作したものである。

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