通常は漏電箇所が増えるとバンクで見ているB種接地線の電流が増加するのが一般的である
しかし、すべての場合にバンクで見た場合の漏電が増加するとは限らない
単三の場合にはR相、T相で相殺する形になるので、これまで少なかった方の相で増加すれば、現象としては減少することになる
三相であれば新しい漏電箇所がどの相であるかによって違ってくる。全体としては増える場合が多いが、新しく漏電が発生したにもかかわらずほとんど変化がない場合もあるし、逆に減少していく場合もある。
減少した場合その根拠を確かめないままで喜んでいると、後でひどい目にあうことになる。.
いわゆる漏電の箇所が増えたにもかかわらず、全体で見た漏電の値がほとんど変化しない場合には、数値が安定ということはまず考えられず、これまでとは違うパターン(漏電の時間経過による数値の変化)を描くものである。
絶対値は大事であるが、パターンにはそれ以上に大事な情報があり見逃してはならない。
平常時における典型的な漏電のパターンは負荷電流と比例している。しかし、機器の対地静電容量と負荷電流とは正確には比例していないので比例関係とは云っても大きな幅がある。この感覚を掴むことが管理のコツと云えるかも。
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