電線路の場合、感電する場合
この状況は、数から云えば漏電件数の1%以下に過ぎないが、何が何でも電気管理技術者の手で原因箇所(最終ポイントまで)を探すのが義務であろう。
最終的な補修、修理や工事のやり直しは工事業者が行うとしても。
なぜならば電気管理技術者をおいて他に、これに対応できる知識を持った技術者や組織が存在しないからである。
ここに至った原因や今後の対応についての説明は重要な意味を持ってくる。
感電は別項でも記してあるが、漏電が原因で感電する事例は感電した件数のせいぜいⅠ万件で数件程度の割合でしかない。ほぼ全てはアース不良と云いたい。その対策、処置方法については指示する必要があるであろう。
しかし、感電するという事は原因が何であれ対策しなければならない。取り扱い方法の間違いの場合もあるが、何れにしても管理技術者の手で原因を究明する必要がある。そして対策まで指示かべきであろう。その先管理技術者として何処まで手を出すかはその時の状況による。
提言
電線路での漏電の場合には、その原因箇所まで追求する。可能な限りピンポイントで。もし壁の中や天井裏の様に調査できない場合には、どの区間であるかまでは調べる必要がある。
感電する場合も同様である。
補修、改修や工事は別問題
その他の漏電(現実には負荷設備、機器での漏電)を検出したら、設置者にその事実を報告する。
この場合、電気で気になることがあった場合、機械などのトラブル(動かなくなった、誤動作するなど)があった場合には管理技術者に連絡するように正しく伝えること。
更に、機械の修理を依頼する場合には、漏電と関係がありそうなので修理の際に立ち合わせて欲しいことを伝える。
修理に立ち会ったら漏電の事実(状況)を伝え、サービスマンの要請に応じてその時点での漏電の状況を測定し報告するだけである。それ以上に手や口を出したら嫌がられるし、管理技術者の立場としてその必要性はない。
しかし、修理の状況からは管理のあり方に関して示唆するものが確実に出てくる。これを見逃しては管理する立場として責任を果たせないことになる。
注意
報告の際に火災や感電と脅かしてはならない。もし感電であれば使用する上でその状況は出ていなければならず、これから後に感電することはあり得ない。火災の可能性はほぼ考える必要がない。冷静に対処してもらうことが絶対条件。
とにかくコミュニケーションをよくすることである。
そして修理には立ち会う事。
修理の完了した段階で、そこに至った状況、何が悪かったのか、注意事項、今後の対策、等について説明すれば、管理技術者の存在価値が出てくるし、評価は高くなる。
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