フィーダーあるいは負荷に接続する電線は多くは2芯、3芯、或は4芯のケーブルが使用されている。
漏電を測定する場合にはこのケーブルをそのままクランプすることになる。
ここで注意が必要なのは3芯、4芯の場合でそのうちの1芯がアースとして使用されている場合である。
機器で漏電が発生している場合には、その漏電はアース線を通ってD種接地に接続されることになる。
するとこのケーブルを、一括してクランプすると、漏電の成分はアース線を通して戻ることになり、クランプ部分で見ると漏電はキャンセルされ、計測されないことになる。
またケーブルがフィーダーの場合或は接続先の機器自体が接地抵抗を持っていた場合にはアース線に別項に記してある迷走電流が乗る場合もある。
漏電しているにもかかわらず測定器には出てこない、あるいは健全なのにとんでもない電流が検出されることになる。
測定にあたっては芯線がどのように使われているかをも確認する必要がある。
少々厄介になるが頭か末端でアース線を外してクランプする必要がある。アース線1本だけをクランプしても概略は掴むことができるが、迷走電流の場合にはいかんともしがたい。
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