調査完了までの措置

問題の漏電に気がついてからすぐにその場で処置できれば理想的であるが、現実には調査に時間がかかり、又応援が必要な場合も出てくる。この場合漏電が継続することになる。問題は調査が完了するまでの間どのように措置するかである。

現状の掌握

状況をどこまでつかんでいるのか、が大きな判断要素になる。

漏電による障害が目に見えているのであればそれは待ったなしの筈。何が何でも早急に原因箇所を掴み処置をする必要がある。しかし、探査に当って工事業者、或はメーカーのサービスマンの協力が必要な場合も考えられる。その場合には次のようになる。

分岐回路、或は特定の機械であることまでつかんでいるのであれば、

☆ その回路の重要度により支障がなければ即時遮断。

☆ もしその場で遮断することができないものであれば人が不在の時には遮断するようにする。人のいる間にはいつ何が起きても対応できるように対応の準備はしておく必要がある。

状況が的確につかめない場合

☆ 不意打ちの漏電の場合 言うなれば気まぐれ漏電。

記録計、或は複数個の監視装置によって何れの回路であるかをつかむことが必要になる。回路が解れば範囲が絞り込める。

全てが負荷側で発生しているはずである。発生時に負荷が稼働していることが条件になる。そこで、兎に角状況をつかむしかない。その状況をつかむ中で特定の負荷が浮び上がってくる。

ただし、注意が必要なのは人為的な漏電。会社に悪意を持った人間が気まぐれにあちこちで漏電を発生させたら、原因箇所の特定は不可能で、その現場をつかむしかない。先ず不可能であろう。絶対にないわけではないので頭に入れておく必要はある。

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